1 | COME AND GET IT | 2'28" | Remix Stereo 1 from take 1 |
2 | LEAVE MY KITTEN ALONE | 2'56" | take 5 |
3 | NOT GUILTY | 3'21" | SI onto take 102 |
4 | I'M LOOKING THROUGH YOU | 2'56" | SI onto take 1 |
5 | WHAT'S THE NEWS MARY JANE | 6'06" | take 4 |
6 | HOW DO YOU DO IT | 1'57" | Remix Mono from take 2 |
7 | BESAME MUCHO | 2'35" | |
8 | ONE AFTER 909 | 2'56" | edit from take 4&5 |
9 | IF YOU'VE GOT TROUBLE | 2'23" | take 1 |
10 | THAT MEANS A LOT | 2'28" | Remix Mono from take 1 |
11 | WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS | 3'25" | take 1 |
12 | MAILMAN BRING ME NO MORE BLUES | 1'57" | from Getback session |
13 | CHRISTMAS TIEM IS HERE AGAIN | 1'06" | Remix Mono from take 1 |
Disc 2 | LEAVE MY KITTEN ALONE | ||
1 | LEAVE MY KITTEN ALONE | 2'57" | Take 4 (faulse start), Take 5 |
2 | IF YOU'VE GOT TROUBLE | 2'49" | Take 1 |
3 | I'M LOOKING THROUGH YOU | 3'10" | Take 1 |
4 | CHRISTMAS TIME [IS HERE AGAIN] | 3'38" | Remix Mono form Take 1 |
<ライナー・ノーツ>
これは、何百万人ものファンが待ち望んでいたビートルズのアルバムだ.これは、以前は
リリースされなかったオリジナル曲と、慣れ親しんでいる曲の別バージョンを何曲か含む
全くの新しいコレクションだ.1962年6月のパラフォン・オーディションから、
グループ消滅前夜のポールのデモまで、熟練コレクターも経験したことのない、ビートルズの
音楽的成長が示されている.
何年もの間、EMIの倉庫に眠っていると思われるビートルズの未発表曲について、多くの
ことが書かれてきた.実際は、ほんの一握りしかなかったのだが.1960年代にスタジオ技術が
どんどん複雑になっていったが、それはビートルズの創造性と革新性も同様だった.より多くの
人が、あいまいな骨格のみをもってレコーディングを始め、実際のプロセスで形式を変えながら
試していった.曲にいくつもの「層」を重ねていく可能性は、ビートルズによってフル活用された.
それはいわば、無限の色を備えたパレットを用いて名画家が「絵画」を描くようなものであった.
今日残っている、ビートルズの未発表曲は、スタートの失敗や、歌の断片や、「ウォームアップ」
演奏を除いて、主に、公式バージョンには使われなかったトラックによって構成されている.
加えて、多くの、リリースされた曲の異なるテイクがあるが、リリースバージョンよりも
優れていたり、面白かったりするかを提案するのは、ビートルズ自身の芸術的判断に委ねられるだろう.
結局のところ、ビートルズがこの世界でまさにトップに居続けたのは、彼等が、最高のものだけに
リリースを許可していたからなのだ.その結果、そのようなもっともな理由により、大半の
未発表録音はリリースされずじまいだった.
それ故に、近年、リリースが考えられ得る曲は、ほんの少ししか残っていなかった.これらの曲は、
多くの録音セットから除かれたものだ.LPの許容限界により、テープに落としたものすべてを
含めることは不可能だったのだ.次のアルバムやシングルの録音のときが来ると、大量の新しい
マテリアルがあり、その上、グループのサウンドアプローチは変化していた.よって多くの曲が
また除かれる.例えば、「リボルバー」の曲が、「サージェント・ペパーズ」に使われるとは
考えられない.
ここにこのアルバムに入れられた曲の、彼等が録音した順番に並び替えた詳細なリストがある.
Besame Muchoは、ポールにより歌われ、1962年6月6日のパラフォンでの初めのレコーディング
からとられた.(ピートベストはこの時まだメンバーだった)How
Do You Do Itは1962年
11月26日の月曜日に録音された.同じセッションでPlease Please
Me録音された.
One After 909(6年後リイシューされた)は、From
Me To Youを生んだ1963年3月15日の
セッションから除かれた.Leave My Kitten Aloneは「フォア・セール」セッションから取られ、
1964年8月5日水曜日に録音された.That
Means A Lotは1965年の春、
アルバム 「ヘルプ」のセッションで録音され、P.J.プロビーへのデモ曲として提供された.
「ラバー・ソウル」セッションはI'm Looking
Through You Take 1(この時点では曲の中間部は
書かれていなかった)と、ポールによって書かれ、リンゴが歌ったIf
You've Got Troublesを提供
した.Christmas Timeはビートルズの5つめのクリスマスレコードのテーマで、1967年11月28日
火曜日にテープに収められた.レコードはビートルズの公式ファンクラブが出した.次の3曲は
1968年の2枚組「ホワイト・アルバム」のセッションで録音された.While
My Guitar Gently Weepsは
7月25日火曜日に(ソロ・アコースティック・ギターで、最終型には含まれなかった3番が入っている)、
Not Guiltyは8月7日水曜日に(1979年の「慈愛の輝き」にリリースされたものよりサイケデリック
である)、What's The New Mary Janeは8月14日水曜日に録音された.
1969年1月のアルバム「ゲットバック」計画のためのセッション(最後は映画・アルバム
「レットイットビー」になった)では、バディー・ホリーの1957年のヒット曲、Mailman,
Bring Me
No More Bluesをジョンがカバーした.Come
And Get Itはポールによってピーター・セラーの
映画「マジック・クリスチャン」(リンゴも出演した)のテーマ曲として書かれた.彼のデモは、
1969年12月5日にリリースされた、バッドフィンガーによって歌われたバージョンよりも素晴らしい.
ビートルズ自身は、この新しいコレクションを発表する企画に立ち会った.1983年の夏、EMIの
アビーロードスタジオは、先程述べた、未発表曲や、別テイクを何曲か含む、独自のビデオショーを
セッティングした.ある特別な夜、ポールはEMIの新しいスタジオで仕事を終えた後、ライトが落ちた後、
観客の中に紛れ込み、終わりの前に出ていくことを決心して、ショーのほとんどを見た.彼は明らかに
ビートルズのクラシックを、一見は楽しみ、個人的に見せてもらっていたジョージとリンゴに警告した.
ジョージはWhile My Guitar Gently Weepsのファーストテイクを聴いた後、彼は即座にEMIに
これをできるだけ速くリリースしてくれるように頼んだのだ!!
ここに、長く待たれていた、ビートルズのニューアルバムがある.以前のレコード以上に、これはアビーロード
スタジオでの、ビートルズの仕事を歴史的観点から考えられる.しかし大事なことには、これは
真のポップ職人の永遠の才能への捧げものなのだ.
ブライアン・サウスホール
プロデュース:ジョージ・マーティン
リミックス:ジェフ・エマリック
コンピレーション、ピクチャーリサーチ:ブライアン・サウスホール、マイク・ヒートレー
写真:ピーター・ケイ、デゾ・ホフマン、レスリー・ブライス、デビッド・ヌッター、
ドン・マクリン、イーサン・ラッセル
コピーライト:1962,1963,1964,1965,1967,1968,1969,1985 ケイ・フォトグラフィー有限株式会社
アップル出版有限株式会社
このアルバムをジョンバレットの思い出に捧げる.彼の献身的な調査がなければ、この企画は考えられなかった.
<レビュー>
SESSIONS再発盤.今回は、シングルがボーナスディスクとして入っている.
このシングルに入っている4曲が、実際に発売される予定だったそうだ.
確かに未発表曲だし、魅力的だが、発売されなくて良かったような気もする.
これよりはFree As A BirdやReal Loveで良かった...
ジャケは有名なカラージャケ.前回のSESSIONSの白黒ジャケと並んで、
ブートによく使われている.興味深いところだ.
公式にSESSIOSNが発売されていたら、どちらのジャケが最終的に採用されて
いただろうか?
尚、シングルにはナンバーMDCD 012が割り振られており、BOXでは、この4曲は
Backyard Spoolに含まれているので、BOXにはMDCD012は存在しない.
また、最後の曲はCHRISTMAS TIME [IS HERE AGAIN]となっているが、
Obladi- Oblada / CHRISTMAS TIME [IS HERE AGAIN]の間違い.
裏のライナーも内容が微妙に異なる.いずれにせよ、GET BACKと並び、
ブート史に残る、名盤タイトルであり、これらのタイトルがmasterdiscで
リイシューされているのも納得である.
(GET BACKは初回2枚組の後、単体で発売.再発盤もある.)
よく見えないかもしれないが、ジャケには赤字で
AT LAST! A NEW COLLECTION OF PREVIOUSLY UNRELEASED
MATERIAL
と記されている.未発表曲を出す、というアイデアはここから始まったと言って良い.